多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

「ペンで、心を動かす」Pen&Co.株式会社:https://pen-and.co.jp

ホノルルマラソン出走記(下)

 ホノルルマラソンは後半、歩き8割、走り2割に。息も絶え絶え、苦しい…という感じではなく、気分はやたら明るく爽快です。神戸マラソンの際は下ばかり向いていた気がしますが。38km地点、日系不動産屋さんらしいロゴ入り法被を着た人たちがいました。「コールド・パイナップル!」。呼びかけられ、思わずトレイに手を伸ばしました。お、い、しーい。もだえました。人生最高のパイナップルでした。タイムなんて、心からどうでもよくなりました。この瞬間、楽しもう。ホースのシャワーを浴びたりスポンジをギュッと首に絞ったり、もう水遊びです。
ダイヤモンドヘッドの上り坂にさしかかるころ、「インドで走っているんですか?」と、後ろから声をかけられました。「インド走友会」と背中に大きく書かれたのを見て、声をかけてくれたのでした。神戸でも、あったなあ。お互い歩いているので結構、長くインドランニング事情についてしゃべりました。「大会の水って大丈夫なんですか」。まあ飲んでますがねー。おかげで気分転換できました。話しかけてくれてありがとうございます、と言って別れました。ラスト3km、もうひと踏ん張りです。
 ホノルルマラソンというと「制限時間がない」「芸能人が出る→ミーハー→チャラい(ごめんなさい)→私なんぞお呼びでない」とのイメージでした。しかしまあ、すべての42.195kmに易き道なし、チャラいはずがありません。おまけにホノルルはアップダウンも結構、多いし、何より暑いし、とても私のような精いっぱいランナーには向かないタフなコースです。でも、ハワイの人のホスピタリティと景色がすべての欠点を補って100万ドルのお釣りがくるわ。人気があるのが分かりました。
 カピオラニ公園のフィニッシュラインがみえると、歩いてなんかいられません。何とか走ってゴールしました。5時間28分でした。「自己最遅」を絶賛更新中です。でも、もうどうでもいいな、そういうの。