多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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クリスマスケーキ作りの会

 クリスマスイブの24日、クリスマスケーキ作りの会を開きました。10:00〜から13人、13:00〜から11人(おひとり欠席)、16:00〜で12人と安い結婚式場のごとく3回転です。25日も念のために作っておいたケーキ台が余ったのでオケイコ男子リチャードに緊急レッスン、両日で計37人の方がいらしてくださいました。スポンジや生クリームなどは用意、デコレーションをしてもらいました。欠席の方には完成品をお届けしたので合計、38個のイチゴのケーキが、38の家庭で迎えられたことになります。「いつものケーキと違う」「おいしくいただきました」。生クリーム、卵、砂糖、小麦粉、バター…。牛乳とイチゴ以外はすべて、日本からわっせわっせと運んだものです。喜んでもらえたら…との一心で運んだもの、好きでやっていることですが、やっぱりあたたかく迎えられた様子を伺うと震えがくるうれしさ、ガッツポーズです。一時帰国や旅行前のお忙しい日、いらしてくださったみなさま、心から感謝いたします。
 インドに戻ったのは21日の夜です。準備期間は48時間です。400kgの荷物はそこいらじゅうにとりあえず押し込み、整理はあとじゃー。2日がかりでジェノワーズ(スポンジ)を人数分焼きました。型は3つしかないので10数回転です。デコレーション用のトナカイのクッキーとキノコのメレンゲも。オーブンがもっと大きかったらなあ。
 イチゴはさすがに日本から運べずインド調達です。あるかなあ。インドのことだから信用なりません。探し回らないといけなくなると間に合いません。ドキドキしつつマーケットに行くと、ちゃーんと山積みされていました。やったー、私のためにありがとう。42パックかっさらいました。
 当日の未明から生クリームを10リットル分!泡立て(キッチンエイドで10回)、ケーキ一台分ずつに分け…何とか間に合いました。サンタやヒイラギの飾りも、「Merry Christmas」と書かれたチョコプレートもなしです。もちろん日本で買って帰ることはできた(しかも、そう高くもないのが日本のすごいところ)のですが、あえて買いませんでした。ホームメイドに既製品が入るとむしろ、グレードダウンする気がします。どんな出来栄えだって世界でひとつだけのとっておき、なのに、既製品プレートがすべてを台無しにするというか…。
 思い出したのが私の姉が私にバースデーケーキを買ってくれた時のことです。ちょっと離れた店だったので理由を聞くと「誕生日おめでとう、●●ちゃん」とすべて手書きしてくれる店だから、とのことでした。そんなの当たり前ちゃうん、と尋ねると、店によっては「誕生日おめでとう(もしくはHappy Birthday)」はすでに書かれてある既製品で、そこに名前だけ書き添えるのだ、それは安っぽいからダメだ、と。そう、おいしさ以前に、作り手の「志」が透けてみえるんだな。それはあまりこだわりのなさそうな姉にも(失礼)バレてしまうんだな。小さなことですが、改めて気付かせてくれました。