隣の皿はよく見えて
15区の外れ、通り1本越えるとパリではなくなるバスコダガマ通りにあるビストロ「ル・ブール・ノワゼット(Le Beurre Noisette)」。ヘーゼルナッツ色のバター、つまり焦がしバターという意味です。3品で22ユーロ(3300円)の昼定食に。オトク感はあります。自家製カモのテリーヌにメーンはウサギとカモのパイ包み、デザートは自家製ババ・オ・ロム(ラム酒漬けイースト菓子)を選びました。「自家製」とか「お勧め」とかいう言葉に弱いな相変わらず・・。どれもソツなくおいしかったのですが、ときめいたのはむしろ、周りの人が食べている皿のほうでした。やわらかい黒ブーダン(豚の血のソーセージ)のリンゴ添えとか、銅鍋で供されるシチューとか・・。ま、こういう日もあるか。
ババはゴローンと皿に転がって出てきました。あっけに取られるほど素っ気なし、いやシンプルというのか。ZEN(ゼン)の世界でも表現したかったのか、単に手を抜いたか。あんまりにも写真栄えしなさそうなので、別に出てきた生クリームを添えてパチリ。味はラムが効きすぎずイケました。
人気のない通りにあるのに、大人気のようであっというまに満席になっていました。
Le Beurre Noisette 68,rue Vasco de Gama 15区 0148568249 日月休