多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

「ペンで、心を動かす」Pen&Co.株式会社:https://pen-and.co.jp

隣の皿はよく見えて

 15区の外れ、通り1本越えるとパリではなくなるバスコダガマ通りにあるビストロ「ル・ブール・ノワゼット(Le Beurre Noisette)」。ヘーゼルナッツ色のバター、つまり焦がしバターという意味です。3品で22ユーロ(3300円)の昼定食に。オトク感はあります。自家製カモのテリーヌにメーンはウサギとカモのパイ包み、デザートは自家製ババ・オ・ロム(ラム酒漬けイースト菓子)を選びました。「自家製」とか「お勧め」とかいう言葉に弱いな相変わらず・・。どれもソツなくおいしかったのですが、ときめいたのはむしろ、周りの人が食べている皿のほうでした。やわらかい黒ブーダン(豚の血のソーセージ)のリンゴ添えとか、銅鍋で供されるシチューとか・・。ま、こういう日もあるか。
 ババはゴローンと皿に転がって出てきました。あっけに取られるほど素っ気なし、いやシンプルというのか。ZEN(ゼン)の世界でも表現したかったのか、単に手を抜いたか。あんまりにも写真栄えしなさそうなので、別に出てきた生クリームを添えてパチリ。味はラムが効きすぎずイケました。
 人気のない通りにあるのに、大人気のようであっというまに満席になっていました。
 Le Beurre Noisette 68,rue Vasco de Gama 15区 0148568249 日月休