スーホの白い馬
木曜日から夜間保育を姉とバトンタッチ、小2の甥っ子ユウ&リョウと2歳8カ月の丁稚ケイ、3羽がらすとあいまみえる日々でした。「チカチャーン、音読聞いてー」。リョウが読み出したのは「スーホの白い馬」でした。なつかしい、チカチャンも小2の時に習って、学習発表会で紙芝居にして、いちばーん大事なところを朗読したんだよ、しかも暗唱して!そういうとリョウはへえー、と尊敬のまなざしです。えっへん。いまでも言えるわ、スーホ、スーホ、死なないでおくれ…。涙をこぼさんばかりに熱演します。「白馬、ぼくの白馬、死なないでおくれ、だよ」。本を手にしたリョウが読みました。ガクッ。飼い主である羊飼いのスーホを、白馬の名前と勘違いしてずっと、覚えていたのかー。こういう勘違いをいっぱいして、私はオトナになっているんだな。
何年か前に「ノルウェイの森」を再読しました。ちょうど学生時代、主人公の年齢のころ読んだのが、さらにちょうど冒頭の回想シーン、37歳だったか、そっち側の自分になっていて仰天したのでした。って、びっくりせんでええやん、なのですが。
35年ぶりに読んだ「スーホ」は、トシはとっていませんでしたが(当たり前)、いろいろ発見だらけでした。スーホが白い馬と一緒に出た競馬は、優勝したら殿様の娘のムコになる権利がもらえるという恐怖の?設定だったとか、スーホが貧しい身なりだったため、殿様は気が変わって銀貨3枚をくれてやる(そっちのほうがいいぞー)と言ったとか…。そして35年たってもいまだに馬頭琴をナマで聴いたことも見たこともないのに気づき、小2のころと同じく、まだ見ぬ国モンゴルへ思いをはせたのでした。
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