多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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成田〜JAL749便〜デリー

 大量の魚をホテルロビーで手づかみすることになるとは…。せめて前日にでも言ってくれていたら、ビニール手袋なり、ジップロックなり、対策のしようがあったのに。素知らぬ顔をしてくれる、やさしいベルスタッフのわきで相方ユウサンを責め立てます。私に100%、理があるはずなのに「漁師の世界では当たり前だ」を連発、いきなり鳥羽一郎になるなーっ。いやインド駐在が長すぎて(通算7年)、ノープロブレムが枕詞のインド人化したか。信じられない。頼んだ私がアホだった。
 バタン。15分後、スーツケースを閉める音が聞こえました。ホテル日航成田ロビーにある重量計にのせます。「よし、27キロ」。自慢げな声が聞こえます。くくー、本当に、もうっ。荷造りを開始して1時間かかってようやく、午前8時45分発の空港行き無料バスに乗りました。
 成田第2ターミナルに着きました。カート4台にのせ、少しずつ押してJALカウンターをめざします。すべて運び込み、カウンターにパスポートを出して、と。「荷物は12個です」。そういうと若い女性スタッフが困ったように言いました。「32キロ3個が認められるのは(マイレージサファイア会員の)チカコサマだけですが…」。えーっ、うそーっ。血の気が引きました。それはエコノミーの場合のはず。「いや、きょう、ビジネスにアップグレードしたはずで…」。まさか手違いでエコノミーのままだったか…でもEチケットには「C」とあったし、相方ユウサンも羽田のカウンターで確認してくれたはず。「確認します」。そういってキーボードをカタカタ鳴らしている時間がおそろしく長く感じました。「あ、そうですね、大丈夫です」。軽い調子で返されました。ああもうビックリしたー。肝が冷えました。生活がかかっているんです、そんなビビらさんといてー。
 12個は重量オーバーもなく午前9時半、スムーズにチェックインできました。ひとまずホッ、です。あとは10時間後、サカナクンたちがどうなっているか、ですが、とりあえず忘れよう。
 出国前、機内に持ち込むために最後の買い物を…と4階へ。重量オーバーに備えてナイキのスポーツバッグ2個を持っていましたが、空っぽのままです。セブンイレブンへ行きましたが荷造りで力尽き、もう食指が動きません。丁稚ケイもいるし、無理ー、と思いつつ、棚に並んでいたトイレットペーパー4パック(16ロール)をつかみました。1200円。日本って本当に安いなあ、紙類は。
 出国審査を通過します。いつもタリーズわきにある改造社書店へ行くのがお約束です。機内で読む絵本、ガイドブック、雑誌などが消費税8%免税になるので。それからサクララウンジへ。ビュフェ形式で食事がとれるのです。
 大阪・なんばパークスのイベントで「海外へ行く前、最後に食べたいもの」を参加のみなさんに聞きましたが、私はラウンジ名物のビーフカレーです。カレーの国に行くのにナンですが、ビーフカレーなんてありえないので。それからメンタイコをたっぷりのせたごはんも。ああ、気が済んだー。ギリギリまで粘ったせいか、搭乗口に行くのが遅れました。82番ゲートに行く途中、改装されてきれいになったようで、わりと広いキッズスペースもあり、ケイが遊びたがって動かなくなり往生しました。「オカーサンだいきらいー」「もういい、1人であそぶー」。ふう、だれか木魚、貸してー。遠い目をしつつ機上の人になりました。