多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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ダージリン、紅茶をめぐる旅(9)完〜チベット難民センター〜バグドグラ空港〜デリー

 ダージリンからデリーに戻る朝、大雨でした。よかった、茶園や街歩きの時は穏やかだったので。郊外にあるチベット難民センターへ。停電なのか、物産店も真っ暗です。写真パネルなのでセンターの歴史を伝える資料館にいると、やさしい笑みをたたえた男性が入ってきました。写真を指さしながら「これが私のお母さん」「お父さんはこっち」と、紹介してくれました。中国チベット自治区で生まれたそうですが、両親とともに亡命、2歳でここにやってきたそうです。仕事はないようです。笑顔の裏に、どんな思いをひそませているんだろう。
 難民センターからバグドグラ空港へ行く途中、がけ崩れで道路が封鎖されていて、別ルートを通ることに。おかげで3時間で行けるはずが5時間近くかかりました。道路も狭くてすぐ渋滞するうえ、穴ぼこだらけです。ハルコさんとせんえつながらダージリン市長になり替わり、改造論を提案します。「まずは道路拡張。何はなくとも道路は大事」「沿道の小さな商店は」「うーん、移転・撤去して巨大モール建設」と、成り上がり系というかたたき上げ系というか、ガテンな政策になるのでした。アカンなー。
 我が出っ腹もゆるく、道中、必死で我が心にある「あれに比べたらリスト」をめくります。そうだ、そうだ、ネパールでの往復9時間、車で缶詰のがハードだったわ、あれに比べたらちょろいちょろい。
 旅の最後の楽しみは、運行して半年になる新航空会社・VISTARAに乗ることでした。シンガポール航空とインドの財閥TATAによる合弁で、サービスがいいと聞いていたからです。ネットで予約して片道税込み6245ルピー(1.3万円)でした(行きのジェット・エアウェイズは1万1322円)。
 びっくりしたのがバグドグラ空港に着くとスタッフに迎えられ、付きっきりで案内してくれたことです。就航まもないせいでしょうか。それにしても乗客全員にやっているんだろうか。
 機内ではキュートなアテンダントが迎えてくれました。「ケイ、アイステイマスー」。片言の日本語を話すCAにケイは何度も追いかけられ、抱きしめられていました。デリー空港に降りて車を待つ間にも彼女と偶然、会いました。するとまた「アイシテイマスー」攻撃です。いいなあ、人生絶頂期で。私も言い返しました。アリガトウ、アイシテイマスー。
  
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