多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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ダージリン、紅茶をめぐる旅(6)なぜか熱血乗りテツ

 ダージリンのホテル「エルギン」での初日、夕食はビュフェでした。ローソクの灯りがほの明るいダイニングには、ピアノの音色が流れて思わず振り返ります。いや、その、聴きほれたわけではなく、シロートの私でも「練習ですか」と問いたくなっただけですが、スリッパのピアノマンは満足げだったのでよしとしよう。チベット餃子のモモ、ネパール風アル・ダム(ジャガイモのカレー)などをいただきました。フィッシュティッカ(魚の焼いたの)、インドでは珍しいキーマカレー(羊のミンチかな)もありました。ノンベジ万歳。
 ダージリン2日目の朝、旅の友ハルコさんと別行動です。私と丁稚ケイは車で15分ほど、世界遺産ダージリン・ヒマラヤ鉄道のグム駅に向かいました。きょうこそ乗れるかなあ。駅にはたくさん人がいますが、みんな単に休んでいるだけのようです。窓口で訊くと「午前発の便は運休で、きょうは午後4時発の1便のみ」とのことでした。仕方ない、出直そう。
 おかげで午前中が空きました。しめしめ、「紅茶をめぐる旅」に戻ろう。頼れるドライバーのパサンさんに「茶園に連れて行って」と頼んだら、ダージリン市中に近い「ハッピーバレー茶園」に案内してくれました。
 1854年創業、王室御用達百貨店ハロッズに提供しているらしく、誇らしげに書いてありました。アポなし訪問ですがそういう客ばかりなのか、女性2人が待っていましたとばかり工場内を案内してくれました。見学用通路があって、なかなかこなれた感じです。
 最後に茶園に出ました。先客らしい欧米のツーリストが茶葉の合間から見えました。じゃあ私たちは別の方向へ…と歩き出したのですが、そこで「コンニチハー」と声をかけられました。「ワタシは5秒オバチャンです」。何じゃそりゃー。茶摘み歴34年、いまは引退している本名クスンさんでした。片言の日本語ときれいな英語、肝っ玉かあちゃんスマイルにくぎづけ、茶園の中にある彼女の家に、誘われるままお邪魔したのでした。
 
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