多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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ダージリン、紅茶をめぐる旅(5)チョウラスター広場で迷子捜索

 ダージリンの情緒あるホテル「エルギン」を出て街の中心・チョウラスター広場へ。ヨーロッパの街にあるようなつくりだな。ベンチと商店がずらり並んで広場を囲んでいて1日中、にぎわっています。行きかう人たちの、なんと多様なこと。マニ車を手にしてチベット衣装を着たおばあちゃん、おじいちゃんが目を細めて広場で遊ぶ子どもたちを見つめています。同じ制服を着ていても出身はまちまちなのでしょう、ネパール人、シッキム人、ベンガル人、あ、あの子はチベット人かな。インドらしいサリー姿はむしろ少数派で、どこか「よそさん」オーラがにじみます。喧騒と混沌のインドとはまた趣が異なるマイルド・インドというか…ってヤンキーかっ。標高2100メートルでひそやかに咲くアジア的コスモポリタンです。
 広場の一角にある紅茶店「ゴールデン・チップス」に入り、5種類のお茶の試飲をしました。口に含み、印象をもっともらしくメモします。「苦味 薄い さっぱり」「ウーロン茶みたい。青い味」「ピンと来ん。さっぱり」「コクがある。紅茶らしい」「農園の香りがする。土っぽいカビっぽい」。ちなみに最後のがオーガニックで、5種の中では最高値でした。味が分からないと言われそうですが、有機栽培に舌が慣れていないということか。
 などと紅茶鑑定士を気取っていたら、4歳の丁稚ケイが見当たりません。さっきまで地元の男の子グループに入って遊んでいたんだけどな…。行方不明はいつものことですが、さすがに心配になってきました。一緒にいた男の子たちの中でもリーダー風の子に近づきます。「さっきまで遊んでいた子、知らない?」すると彼はすぐピンときたようで、口の回りをぐるっと手でさわり、「この子でしょ?」と訊き返してくれたのです。そうそう、その子。ケイは広場に行く前にチョコレート・アイスを食べて口元が汚れたのですが、粗忽な私がティッシュを持っておらずほったらかし、鬼瓦権蔵のままで遊んでいたのでした。ガキ大将クンが指さしてくれた方向に、ケイはいました。別の一団に紛れて絶好調で遊んでいました。よかったー、ティッシュがなくって。って違うか。

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