多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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インド封鎖(ロックダウン)備忘録vol.3-学校の対応

Contents:

 インド封鎖(ロックダウン)まで。学校の動きが先行

8歳児(日本では4月から小3)はニューデリーのブリティッシュスクールに通う。いつも学校の対応は早かった。学校の危機管理チーム(CMT=Crisis Management Team)が先頭に立ち、方針を決めた。政府の見解が出るたび(ときにそれよりも早く)に対応し、保護者にメールやイントラネットで案内した。

日時 学校(ブリティッシュスクール)の状況
2020/01/30 インターナショナルデー(2/9予定)、遠足(2/4-6)など中止決定
2020/03/05 デリー政府の指令(Directive)を受け、小学部が翌日(6日)から3/31まで閉鎖決定(春休み3/23-30含む)。6日オンライン授業スタート
2020/03/20 閉鎖を4/15までに延長
2020/03/23 1週間の春休み(オンライン授業なし)
2020/03/30 4学期(最終学期)オンラインでスタート
2020/04/02 学校、4学期すべて(~5/29)をオンライン授業に決定

翌日から学校が閉鎖になり、私が完全に在宅ワークになるまでの2週間(3/6-3/20)が綱渡りだった。一緒に朝、出社して会議室でオンライン授業を受けさせた。認めてくれたボス、助けてくれた同僚には本当に、感謝しかない。

ロックダウンのいまとなっては、同伴出勤さえ夢のようだ。

インド封鎖(ロックダウン)6日目。学校が再開

もちろんオンラインだが。1限目は「動物も身を守るためSocial Distancingするが、どんな種だと思うか」がお題だった。

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22人のクラスだが出身国は20カ国(!)にもなる。春休み中、母国に帰ったのだろうか。日本人はほぼ帰ったようだけれど…。よく分からない。先生も生徒同士も訊かない。どこの国から来たとかナニジンとか、ふだんから話題にならない。いいなと思う。

Microsoft Teamsを使っての授業は3週目になる。先生たちは春休み中、体制を見直したようでさらに進化していた。1日の時間割が主担任から送られてくる。

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おおまかに下記の通り。

7:40にログイン、朝のディスカッション(チャットがメーン)

8:05-9:05 英語

9:15-10:00 算数

10:45-11:30 社会か科学

12:15-12:45 フランス語やヒンディー語(8歳児はEAL=英語の補習)

12:45-13:15 体育や音楽、学年集会

14:15-15:20 先生と個別面談(日によって)

「教室」は科目によって違うので、時間になったら入るようにせっつく。

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インド封鎖(ロックダウン)10日目。音楽の授業

「Wash your hands~~♪」。テノールの歌声がタブレットから流れる。音楽の授業だった。先生、上手だな。自作かどうか分からないが、歌詞もすばらしい。

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インド封鎖(ロックダウン)中の学校。宿題は

授業が限られるせいか宿題もたっぷり出る。当たり前だがリアルの学校より親の負担は大きい。もちろん、何もないよりずっといいが。Go Paperless との方針だから、宿題もタブレットの画面でできるものが多い。気づくと8歳児はSiriで入力している。それじゃ意味がないでしょうが…。

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提出するとごほうびシール替わり、クラゲやサルなどがビヨヨーンと現れる。飽きない仕掛けが増えた。

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 インド政府による「10歳以下と65歳以上は出歩かないこと」との指示もあり、8歳児は一歩も(庭さえも)2週間以上、外に出ていない。お花見などいろんな意味でありえないが、タブレット漬けが悩ましい。