多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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インド封鎖(ロックダウン)Vol.10(最終回)-JAL臨時便で帰国

【Contents】

 

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 インド封鎖(ロックダウン)41日目。午後7時、機上の人に

JAL臨時便で子どもの日に帰国した。ロックダウン3.0の初日だった。インドに降り立ったのは2013年5月5日だったから、ちょうど7年後だった。

「ただいまのデリーの気温は45℃…」のアナウンス通り、着いたら熱風に迎えられたのを思い出す。

あれから7年、JAL740(成田~デリー)、JAL749(デリー~成田)で何往復しただろうか。祖母のお葬式のため1泊で帰ったこともあった。20往復は超えると思う。

羽田便は3月29日就航の予定だった。ところが3月22日からインドは「鎖国」に。定期便としては一度も飛ばないまま、6月末まで運休になっている。

「やっと、みなさまをお迎えに来ることができました」。思いのこもった機内アナウンスにぐっときた。
CAさんのマスク姿と4~5枚あった検疫書類のほかは、サービスはいつも通りだった。夕食も鶏ハンバーグか魚フライか選べた。デリー~成田は夜間フライトなので、いつもほとんど食べない。でも今回、ちゃんと食べた。うんとおいしくて泣けた。封鎖のせいだけではなかった…はず。

インドの乳製品大手のAmulのバター、スクールパックがいとおしい。

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JAL臨時便、ちゃんと機内誌も。

ちゃんと機内誌もあった。5月号はニューヨーク特集だった。パストラミ・サンドイッチの有名店やオイスターバーが紹介されていた。いまのNYを思うと…。現実も誌上のにぎわいも、どちらもリアリティがない。
ほんの3時間前、州境を超えるだけでドキドキしたのに。村上春樹の小説「1Q84」を思い出した。コロナのある「2020」年ではない、別の「2020年」が、雲の上にだけあるようだった。

国際線で90%が運休だ。5月号を読んだ人も、いつもよりずっと少ないだろう。

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午前6時、羽田着。機内で2時間待つ

機内で4枚つづりの紙を渡され記入した。ランディング後、席順に3グループに分けて検疫に案内された。最後のグループだったため、滑走路の機内で2時間ほど待った。立ったまま何時間も並ぶ映像が流れていたが、改善されたようだ。

呼ばれたら検疫台ではなく、別の使っていない搭乗口に案内された。羽田の国際線で到着したのはデリー便だけだったようだし、いくらでも空いている。ずいぶん歩いたが、座って待つことができた。子連れ優先のためすぐ出られた。申告書を渡す。

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また10分ほど歩いて入国審査へ出た。最後に税関へ。デリーに着いた7年前、10個以上の荷物を持ち込んだ。遠い昔すぎる。

7年後、スーツケース1個と大きなバッグ1個だけだった。無事にエアビーに着いたらほっとしすぎて眠りこけた。もう動けないー。インドではいつも、夜中に目覚めていたのがウソみたい。8歳児の咳も止まった。ぼちぼち自分を取り戻そう。