3年ぶりのマーケットに出かけて
住まいの近くで「福マルシェ」という、ファーマーズ・マーケットが開かれた。この場所での開催は3年ぶりという。インドから本帰国して福岡に住んで2年半、ずっとコロナ禍だった。
やはり子どもと2人暮らし、どこかで緊張感がある。人込みを避けて過ごしてきた。こうした情報にも疎かったが、福岡市内で毎月、開かれているとのこと。
ぶらぶらStallを冷やかして歩く。行列は避けて、すいているところへ。深い話はしなくても、心映えする品物だと分かる。不思議だな。
八女市の手作りハム・ソーセージ屋さん「TOBIKATAYA」ではホットドッグ(750円)を。お兄ちゃん(かな?)がレジで、弟さんがグリル係で。パンがふかふかで、ソーセージは、ほんと教本通りのてらいのなさで。もりもりの玉ねぎと玉ねぎフライチップがおいしかった。なかよしブラザーズの、味わいがした。
「いとしまジャム」は、市場に出回らない無農薬野菜や果物でつくられたジャムが並んでいた。試食させてもらい、迷って甘夏&コーヒー味(850円)、にんじん&かぼすジャム(750円)を買った。
いちごソフトクリームは、「イシダファーム」さん。Mで900円。2人とも無言で一気に。
フランスのマルシェやアメリカ、ハワイのファーマーズ・マーケットを思い出した。こうした場所で買うのが楽しくて意味があるのは、作り手と向かい合えるから。
マーケットに来るのっていつ以来だろう…と考える。最後に行ったのは2020年1月ごろ、住んでいたインド・デリー郊外グルガオンだった。
複合ビル「One Horizon Center」の2階広場で週末の朝、ファーマーズ・マーケットが開かれていた。階段を上がって左に友人の店が出ていて、奥にはやはり、ソーセージ屋さんが出ていて。インドでは貴重なポーク・ソーセージを売っていて、いくたびにオムレツと一緒にいただいたっけ。インドらしく、若いお兄さんがやっていて、なかなかにぎわっていた。おっきなインドのアボカドがおいてあった。隣にはコーヒー屋台があったな。
なんとなくホットドッグを選んでしまったのは、あのマーケットの残像だったのかもしれない。ようやく、本当に久しぶりに、味わえる日常をかみしめる。