流しびなの里・用瀬

国内の拠点をどこに置こうか。いろいろ検討しました。最初は京都に足場を残せないかと考えました。不動産屋を回り、古いアパートや長屋を訪ねたりしました。でもどうしても旧二条通の物件と比べてしまい、ピンとこなかったのです。おまけにインドから見たら日本国内ならどこだって近いもの。割り切りました。次の候補は鳥取・用瀬（もちがせ）でした。パートナーの生家が空いていて、荷物を置いてもいいよと提案されたのです。意外と関西に近いのも魅力でした。鳥取道のインターがあって、大阪まで2時間ほどですから近い近い。
　流しびなの里・用瀬を実際に訪ねたのは初夏でした。ゆったりと川が流れ、キラキラと水をたたえた田が広がっていました。ザ・日本の田園風景です。作家・椎名誠さんが来てカヌーをしたこともあるとか。いいなー。あちこちに空き家が目立つのが残念です。ああ、もったいない。貸してくれたら遊び場にしたり民宿にしたり、生かせるのにな…と、他人の持ち物に目がくらみました。