多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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台南の夜市に沈み皇家貴賓室に眠る

 台南の「好味道」で小龍包を作って食べて、ホテル「吉村大飯店」に戻りました。ツインの部屋が満室とのことでアップグレード。最上階の15階まで上がってビックリ、部屋の入り口には「皇家貴賓大套房」と書いてあるではありませんか。ドアを開けるとじゃーん、10人は座れそうなテーブルのあるリビングに自転車漕ぎマシン、バーカウンターまであるじゃありませんか。奥に行くと寝室が3つあり、うち2部屋を使わせてもらえることになりました。「うわーすごい」「これで2000NTドル(5600円)だよ〜」。ありえません。南台科技大学の鄭メイリン先生が予約していてくれたおかげです。
 夜は台南名物・流動夜市へ。台北の夜市に比べるとうんと広いとのことでした。鄭先生はお薦めを姉のノートに書き出してくださっていました。「手羽先」に「牡蠣オムレツ」はいいとして、「大腸モツそうめん」ってどんなだろう。
 「花園夜市」には午後6時過ぎ、タクシーで向かいました。だだっ広い空き地に店のノボリがはためいています。場所中の相撲部屋のノボリみたい。まだ早いかな…とのヨミは甘かった。台湾は4連休中ということもあってか、もうすでに人だかりです。。抱っこひもの丁稚ケイを手でガードしユウとリョウの手をしっかり握ります。「離したらダメよ!」。踏みつぶされそう。年末の京都の錦市場もしくは上野のアメ横以上の大混雑です。あ、歩けないー。
 「豆乳手羽先」と書いてある屋台を見つけました。あ、これは先生おススメだわ。2本で25NTドル(70円)。皮がパリパリで絶妙ですがもちろん立ち食い、食べるのも必死です。じゅうじゅう上がる鉄板ステーキが人気のようですが横目で見るだけ、もちろん座れっこありません。お寿司の屋台には「いちご入り手巻き寿司」を発見。
 どんどん人が増える一方です。もう無理だ、帰ろう。「大腸もつそうめん」も牡蠣オムレツにもたどり着けぬまま、手羽先とたこ焼き、シュウマイを食べて退散することにしました。
 「栗買おう」。あまり意見の合わない姉妹ですが、甘栗好きではガッチリ一致します。着いて早々、目をつけていたのでした。20個ぐらい入った小さい紙袋入りで、50NTドル(140円)のを買いました。家でゆでただけの栗のような、素朴な味わい。でも翌日になるとちゃんと甘栗の味になっていました。
 ホテルに帰って丁稚ケイに添い寝していたらウトウト…。夜中にドアの向こうで中国語が聞こえてきました。ひゃー、な、何事?扉を閉めようにもまぁ、あられもない姿で、出るに出られません。ドアは半開きです。コワイよー、助けて、オネーチャーン。ふとんの中で身を縮めていたら、姉が扉を閉めに来てくれました。パタン、ホッ。皇家貴賓なお部屋は私たちだけの貸し切りではなく、第3の部屋に別の客が案内されていたのでした。
 それもあり、広すぎたこともあって落ち着かず結局、リビングのほうにはほとんど行かずじまいでチェックアウトしてしまった貧乏性な私たちなのでした。