多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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「ヘイチャラ引き出し」全開の夏

 何かトホホなことがあっても「あの経験に比べたらヘイチャラ!」と思える「ヘイチャラ引き出し」があれば、たいてい笑ってやり過ごせる気がします。カンカン照りを歩いて「あれに比べたらヘイチャラ」と思い出すのは、学生時代のアルバイトや新人記者のころの高校野球取材です。
 歩き回ったあとスーパーでひと休み。おそうざいコーナーに「ほうれんそうのゴマよごし」を見つけてまた、学生時代の夏を思い出しました。お手伝いさんとして某社社長のお屋敷に大学2年(だったかな)の夏休み、通いました。里帰り中のお孫さんの守りをして、窓ガラス30枚ぐらいを拭いて、昼食と晩ごはんのしたくをする毎日でした。私が作ったご飯は自分で食べられず、昼休憩の30分、近くの炎天下の公園かロッテリアで過ごしていました。よーやったわー。
 献立は時折、リクエストがあってドキドキしたものです。「ホウレンソウのごま汚し、作ってくださる?」と言われ、ナンデスカそれは?とも聞けず、こっそりお屋敷を脱出。携帯のない時代、公衆電話から勤務中の母の会社に電話、作り方を聞いたっけ。ま、ただのホウレンソウのゴマ和えだったわけですが。もしいまならスマートフォンで調べればあっさり解決する話です。便利ですがだれとの会話もなく、20年後までしつこく覚えてもいないでしょう。ネットでレシピが簡単に手に入る時代だからこそ、レシピにまつわるエピソードにはこだわっていきたいなと改めて思ったのでした。
  写真は東京・表参道の新潟館ネスパスで買った「黄金の揚げ餅」塩味340円(100g、津南高原農産)。原料名に「水稲餅米・米糠油・食塩」とあるのみのシンプルさにひかれて手にしましたが、大当たりでした。コメ×米油なのだから相性がいいに決まっているし、とにかく軽いのです。小細工なし、掛け値なしおコメそのものの味、さすが米どころ。揚げたてはさぞや…と思います。これを買うためだけにまた、表参道に行きます。
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