ピエモンテの農家民宿で習った粉もん(3)セモリナ・ドルチェ
北イタリアの農家民宿で真っ先に教わったのが、ピエモンテ流ラヴィオリです。強力粉と卵だけが台に並びました。あれ、セモリナ粉って使わないんだ。ラファエッラは「セモリナ粉はパスタには入れない。使うとしたら、ドルチェ(デザート)かしら」と言いながら、棚からセモリナ粉を出してくれました。緑色の袋にも、ドルチェの作り方が書かれてありました。へー、そうなんだ。あっというまに作ってくれました。疑問に答えるだけでなく、すぐ実演してくれるなんて。私もかくありたいな。
鍋に牛乳1リットルを入れます。レモン皮、砂糖、塩少々を煮立てたら、セモリナ粉を加えてよく練ります。しばらくするとマッシュポテトのようなとろみに。「長女のアンナが好きなのよ」とラファエッラ。確かに子どもが好きそうな味かも。バットに入れて固め、切ってフライパンで焼いてくれたのを翌朝の朝食に出してくれました。ちょっとモッチリとしていて、なかなかのお味。ポレンタ粉(トウモロコシの粉)でもおいしいと聞き、京都に戻ってコーングリッツで作ってみました。これは微妙…。