おやつポットおくるみ

　朝日カルチャー中之島での講座「とっておきレシピ帳」は7日、秋のフランス旅行について話しました。もともとはこの講座、いまはなき朝日カルチャー神戸で帰国直後の２００７年４月、スタートしました。講座開始直前になっても人が集まらず、友人らに無理やり来てもらったっけ…。
　神戸で始めたのには理由がありました。私が会社を辞めて留学する直前、館長だったのが元上司Ｎさんでした。「帰国したら一緒にやろう、タダチャン！」と送り出してくれました。ところが私がパリにいる間に急逝。言葉になりませんでした。約束を果たしたいとの思いもありました。
　アトリエのオープンより早くから始めた講座は、私の「おやつ活動」の第一歩といえるかもしれません。人前で話すなんて学生・会社時代を含め、ほとんどしたことなし。大丈夫かな…と心配で部屋で１人、原稿を作って話す練習をしたっけなー。下手な話に付き合ってくださって、本当に感謝です。
　平日の夜の月２回だった時代をへて、毎月１回、第１土曜午前中が「定位置」になりました。アフター講座として有志でティーハウス「ムジカ」に行くのも愛すべき定番でした。コレもまた、かなり盛り上がって楽しいのでした。
　３年半がたち、９月４日の講座が定期講座としては最後になります。「朝カルもあと1球ならぬ、あと1回コールに寂しさをしみじみ感じます。チカコサンの毒が恋しくなりそう」というＲ子さんが贈ってくださったのが手製「おやつポットおくるみ」です。ティーコゼーはふつう、上からかぶせますが、コレはポットを包んでゴム入りベルトで結えます。午後３時をさした時計が、うーんニクイ！しかも持ち手と注ぎ口は「おくるみ」から出ているので、着せたまま注げるという便利モノ。イギリスはこのスタイルが多いとのことです。いちいち脱がせる必要がないから、テーブルの上での置き場にも困らない。何から何までニクイです。本当にうれしいなー。
　信楽のギャラリー「有楽」とのコラボレーションで生まれたポットは残りあと３つです。秋には再度、作っていただく予定ですが、お求めの方はどうぞメールをくださいませ。