ポリドールのタルト・シトロン

　大阪とパリは似ている、と書いたのは林芙美子でしたっけ。確かにどちらもパワフルでケチで、おばちゃんが派手で元気で、エスカレーターは右側に立つなぁ。大阪に行くと必ず「ねぎ焼きやまもと」に寄るように、パリではサンジェルマンの「polidor（ポリドール）」に足が向きます。１８４５年から続く有名な大衆食堂。昔ながらの料理は安くて量があって、いつも大にぎわいです。１９ユーロ（２８００円）の夜定食にしました。前菜は、農民風ポタージュで、メーンは鶏のローストにして、と。デザートは・・悩むなぁ。前回来た時、隣のマダムがえらい剣幕でカシスムースに文句をつけていたのを思い出し、カシスムースはパス。タルト・シトロンにしました。とろーりレモン味。しっかり甘くて濃厚だけれど、後味さっぱり。まるでパリそのもののよう・・かな。
Polidor 41 rue Monsieur-Le-Prince ６区 無休