多田千香子 | Pen&Co.(ペンアンド)株式会社・代表取締役CEOのブログ

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アイドルシェフのレストラン

 シェフ、シリル・リニャック。TVの企画で、レストラン「ル・キャンジエム(Le quinzieme)」を開くまでが番組になったことから数年前、一躍人気者に。本の出版や、あちこちのイベントで相変わらず引っ張りだこのよう。先日はルーブル地下での料理教室を一同に集めた催し「サロン・キュイジネ!」で「ナマ」シリルを見かけました。満面の笑みで観客と肩を組み、記念撮影に大忙し。店は私の住む15区、行ってきました。
 厨房が通りから見えるようにガラス張りで、なんだかキッチンスタジアム。大阪・ミナミのこじゃれ系レストランみたい。シリルシェフの姿は当然というべきか、ありませんでしたが。レストランの天井は低く、壁一面が大きな黒板。チョークでタルタルステーキとソースの配合が書かれていました。いいアイデアだわ。
 35ユーロ(5000円)の昼の定食は、まったくお決まりコース。付き出しはエビ、クリの泡立てソース添え、前菜はラビオリのフォアグラ包み、白トリュフソース。流行の泡立てソース仕立てが、お好きなようで・・。メーンはホロホロ鳥でした。バターはピラミッド型に形どられているし、お口直しはバナナのムースがドライアイスの煙に包まれて出てくるわ、デザートのアイスも目の前でチョコレートスープをかけてくれるわ。「カカオ50パーセントのソースで・・」と説明もお上手。見た目で楽しませよう、というサービス精神たっぷりです。さすがメディアの申し子。あんまり期待していなかったのですが、これで35ユーロならオトク感、ありました。
 ただ単品で頼むとメーンの1皿だけで30ユーロ(4500円)以上します。好みがうるさくなく、なんでも受け入れる私のような胃袋の持ち主の方にのみ、お勧めできる店かも。
 14,rue Cauchy,15区 0145544343