「月刊おやつ新報」と称して毎月、手製おやつをお届けする頒布会をしていたのは京都・旧二条通でアトリエを開いていた6年前でした。焼き菓子4〜5種類にレシピ付きの手製小冊子と製菓材料を添えていました。メールでお礼をいただくのもうれしく、レシピを生み…

カヌレに潜ませたのは「おいも白あん」です。ふんわり泡立てバターにオーブンで焼いたサツマイモや白あんを混ぜ、オーブンで焼いています。軽い食感でこのまま食べると和菓子のよう。よくいえばあっさりなのですが印象に残りづらい脇役おやつかも。焼きイモ…

定番カヌレにおイモ白あんを入れました。カヌレは見るのも初めてという方がアトリエで焼きたての自作を食べ「スイートポテトみたい！」と言ってくださったことから、ならば本物を入れてみよう！と思いました。小さいサイズのカヌレにはおイモは入っていない…

月刊おやつ新報１０月の主役はクリ。京都・福知山のカオルさんが届けてくれた丹波栗をヴァニラ渋皮煮にしました。自家製マンデリン・リキュールをすこーしケークに浸みこませています。コーヒー味のケークにはフランス製のコーヒーエキス「トラブリ」を使い…

おやつ頒布会「月刊おやつ新報」は、10月でしばらくお休みします。いつもお付けする型抜きサブレはティーポット型にしました。フランスの紅茶クスミティーのモスリンのティーバックを添えたくて、このかたちを選びました。「salut!(サリュ)」とスタンプを押…

月刊おやつ新報9月の製菓材料としてお送りしたのが、香港流ゴマナッツ衣です。「祇園 むら田」の白ゴマに京都の豆卸店「丸美屋」のピーナッツを砕き、煎ったココナッツ、グラニュー糖を混ぜています。かの地のおしるこ屋で、白玉だんごにまぶして食べました…

先月、旅した香港で大好きになったのが「糖不用（用の真ん中タテ棒は本当は「心」の2画目）＝とんぱっらっ＝」というおやつです。白ゴマ、ココナッツ、砂糖、ピーナッツの「衣」が白玉だんごに、たっぷり。素朴でほっとして、もちろん和の味とも似ているけれ…

１５日更新のasahi.comコラム「論より、おやつ。」ではおイモのお菓子について書きました。おやつ頒布会「月刊おやつ新報」でお届けしたメープルおさつケーキです。メープルシロップを使ったお菓子は愛知・Nさまがリクエストしてくださっていました。秋にな…

絞り出しサブレ・ヴィエノワ（ウィーン風）は卵白で粉をまとめるせいか、さっぱりした味わい。フレーバーをいかす生地だと思います。生地を休ませる必要もないのもいい。今回は香港づいているので、コーヒーと紅茶の２種類の味にしました。なぜ香港かといえ…

香港で「カフェかあさん」を主宰するともももさんに教わったはちみつヴァニラシフォンを米粉で作りました。手をのせるとジュワッ、とカステラのような弾力のある手ごたえ。モッチリしたシフォン、作って感激しました。シンプルな素材なのにすごい。牛乳とは…

おやつ頒布会「月刊おやつ新報」9月のカバー・ガールは、リラの花のハイヒールサブレにしました。「リラって赤いんですねー」とご近所のTさん。キョンキョンも歌っているではありませんか、赤いリーラの花〜って。歌いそうになりましたが20代には通じないと…

「リラの花・・赤いんですね」と若いお嬢さんに言われました。キョンキョンも歌っているではありませんか、赤いリーラの花〜ってね。ふるっ。もちろん通じそうになかったので歌いませんでした。パリの食材店「G.DETOU」で買いました。100g11ユーロ（1700円）…

東京からアトリエに遊びにいらしてくださったＳさんから、DEAN＆DELUCAのレモンカードをいただきました。レモンカードはバターとレモン、卵、砂糖で作るレモンクリーム。小笠原産レモンと卵とバターがほんのり、やさしい味でした。うわぁ、いくらでもすくっ…

8月11日更新のasahi.comコラム「論より、おやつ。」では、ヘタレ・ランナーぶりとおぜんざいマフィンについて書きました。ipodで仏語ニュースを聴きつつ走っていましたが、暑さのせいかそれさえジャマ。近ごろは置き去りです。おかげでいろいろアイデアが浮…

おやつ頒布会8月はマフィン2種類を。一つは塩味のマフィンで、ラタトゥイユ＋自家製セミドライトマト入りです。パリのアラン・デュカス料理研修センター（ＡＤＦ）で習ったセミドライトマトが朝日カルチャー大阪の講座で好評だったので、マフィンにも入れた…

おやつ頒布会「月刊おやつ新報」8月で意外に？人気だったのが塩チョコのタルトレットです。パリ・モンパルナス駅近くのビストロ「ラ・スリゼ（La cerisaie)」の名物タルトです。先月訪れた際、数人の方が頼みました。「あ、塩味だ〜」と声が。私は住人卒業寸…

おやつ頒布会「月刊おやつ新報」8月分には、アヒル型で切り抜いたメッセージカードを添えました。素朴な風合いの手漉きカード、平和を祈る幾万の折り鶴が材料です。アトリエにいらしたＮＰＯ「おりづる広島」メンバーの方が紹介してくださいました。広島に送…

製菓材料＆おやつ頒布会「月刊おやつ新報」は8月、アヒルをメッセンジャーに。MERMO☆さんにいただいたアヒル型でサブレ生地を抜き、ありがとうの気持ちを込めて「ＭＥＲＣＩ」とスタンプ。アルファベットのスタンプは先月、ミュンヘンの老舗台所用品店「Kust…

チーズといえばワインでしょ、とワイン入りチーズケーキを焼きました。グリュイエールチーズをトッピングして。フツーなら土台としてケーキの下に潜んでいるはずのサブレですが、目立ちたがり屋ゆえ？飾りとして表舞台に登場です。土台にするとあっというま…

6月のおやつ頒布会「月刊おやつ新報」は、少年の心を忘れない？父の日らしく、ケーキ箱に仏語新聞で折った小さな紙ヒコーキを飛ばしてみました。おやつ新報社機「オトコマエ」号です。平和を愛するおやつ・スピリットを乗せて全国へ。荷札の細い針金をほどい…

高知産新ショウガを焼きこんだケーキをおやつ頒布会「月刊おやつ新報」でお送りしました。トッピングは何にしようかな。ショウガといえば「冷ややっこ」。ほんの少しのショウユと砂糖で煮た黒豆とショウガ、あうんじゃないかなと思ってのせました。黒豆は歯…

家内制手工業（というか1人ですが）の町家おやつ作りに産業革命だ、いやぁテクノロジーだわ・・・。買ってよかったと大喜びです。ミキサーでもロボットではありません。直径40センチほどの特大ボウルを使い始めました。いままで２、３回に分けて作っていたの…

ご近所のミスズさんが庭で栽培しているローズマリーを届けてくれました。趣味の園芸とは思えぬ立派な育ち具合に感激です。壁につるして乾燥させようっと。でも待てよ・・・。せっかくの摘みたて、フレッシュなうちに。香りを引き立てようと卵を使わず、ショ…

アトリエに来てくれた米在住のマユコさんから「フランス人の彼とバケツでグラノーラを作った」と聞いて作りたくなりました。仏ストウブの鍋でオーツを煎り、仕上げはオーブンで。クランチーで滋味深く、かめばかむほど味が出ます。牛乳をかけたりヨーグルト…

おやつ頒布会「月刊おやつ新報」6月分は、なんとなくアメリカンな？感じになりました。米映画「主人公は僕だった」を観た影響かも。主人公のパン屋の女主人が国税庁のお役人に勧めるのが、チョコレートチップ・クッキー。私も中学時代から「ノンノ・ケーキ・…

パリ6区セーヌ通りにある食料品店da rosaのソーテルヌ（貴腐ワイン）漬けレーズンチョコは、お土産にとっても喜ばれます。日本未発売だし、パッケージもしゃれています。袋にどっさり買い込む同胞（男性）の姿を前回、来訪した際に見ましたが、頼まれたのか…

おやつ頒布会「月刊おやつ新報」をお送りした方から「タダサンってホントは乙女ちっく？」とのメール。ハイ、今回はガラにもなく乙女チックな感じになりました。だって母の日ですものね。カステラを入れた手提げバッグ風の箱は、アスクルにて見つけ購入。こ…

理想のカヌレはカリッとして中身はモチモチ。フランスきっての菓子職人ピエール・エルメのが大好物でした。日本の友人に食べさせたいとパリからの帰国便に乗る朝に買い、機内に持ち込んだほど。でも13時間後に会った友人と食べようとしてガッカリ。やっぱり…

島根・邑南町の洲濱さん一家が営む牧場「ミルク工房四季」を昨春、訪ねました。（詳しくはasahi.comコラム「論より、おやつ。」）囲いのない牧場で、ツノも切られず自然のまま暮らす牛たちの恵み。表面にクリームができる完全自然放牧牛乳は、さらりとした甘…

手製の木枠で焼くカステラは米アメの替わりに、ずっと風味豊かなメキシコ産マゲイシロップ「百年の蜜」を入れました。すっきりした甘さに仕上がったような気がしますがどうでしょうか。もう一種類はドッシリみっちりとした「きなこカステラ」を焼きました。…